敬愛する佛淵静子先生の個展に伺って参りました。
銀箔を張り巡らした背景に
人物。
人物の周りに、ヒヨヒヨと仄かに金箔も。
その人物の動いた軌跡のようでもあり、
はたまた、距離的な事ではなく、その人物の来し方が、ふっと垣間見えるかもような、時間的な軌跡のようにも思われ。
藤田嗣治も人物の周りにボワ〜ンと暈した膜(?)みないのものを描いたりしてるけど、人物と膜の間には空気の層があり。
一方、佛淵先生のヒヨヒヨは、人物から滲み出してる。これが素敵で。
そして、いつもながら、うっすらついた脂肪の表現にトキメキました。
足首に寄った皺と皺の間の脂肪とか、サイコーです。
たくさんの線を省略されてるはずなのに、そこの皺は残す、という取捨選択をなさるところに、惚れ惚れします。
例えば、バラの鉛筆(?)画があります。
赤色がちょこっとだけ使われているんだけど、その箇所というのが、茎の一部と、棘の一部。
花びらではなく。
くうーーーっ
なんと気高い美しさ!
花びらにも色はついていたでしょうに、色を入れる箇所として、そこを選択なさるんだぁ、と。
観に行けて良かったです。
銀座一丁目のGALERIE SOLにて、2/5まで。
この画廊の場所が難解で、何度も通った事のある界隈なのに、地図を見ながらグルグル歩き回っても、辿り着けず。
そして、ついに関係ない画廊に飛び込んで、道を尋ねてしまいました。
画廊のご主人は、「皆さん辿りつけないんですよー」と、サクサクと画廊に鍵を掛けられ、目的ビルの前までご案内くださいました。
ありがたいことでした。