10月25日、NHK放送博物館へ。
万作さん&萬斎さん&裕基くんのドキュメンタリーの8K番組が、こちらで放映されると知って、急遽。
撮られたのは、犬童一心監督。
1時間の番組でしたが、とても濃~い内容。
裕基くんが奈須の披きに挑むまでの、萬斎さんによる鬼の特訓に胸を打たれました。
といっても愛の滴る鬼です。
腕を上げるちょっとした高さや、セリフの間や緩急など、めちゃくちゃ細くダメ出しある。
私はこれまで、
裕基くんのお声はもちろんのこと、膝に置かれた手に至るまで、萬斎さんに酷似していることに感嘆しておりましたが、
それは単にポヤ~ッと手に入ったモンじゃなかったのね。
神の芸をお持ちの万作さんの元に、萬斎さんのような天才がお生まれになったことも奇跡で、
その萬斎さんのご子息に、これまた煌め満ちた裕基くんが育たれたことも奇跡で、
奇跡が3回も続くって、どゆこと?って思ってたけど、
大変な鍛錬と努力のもとに、奇跡は作られてきたのだなあ、とシミジミ。
ビジュアルとか身体能力とか、もともとハイスペックな素養はあったにしても。
それと、プライベートのお着物のお姿が見れたのも嬉しかった。
裕基くんの紺の小地谷縮っぽいお着物、
萬斎さんの亀甲絣の白いお着物、
万作さんの蚊絣の黒いお着物など。
お舞台でお召しになる装束も素敵ですが、それらとはまた異なった味わいにトキめいていました。
この番組が、ごく一部の人の目にしか触れていないのは、勿体なさすぎる。
地上波でも放映されますよう強く願っています。