萬斎さん観賞と日本画修得の日々

能楽や展覧会の観賞の感想を書いています

「大槻文藏・裕一の会 第二部」を観る

9月25日、観世能楽堂へ。

最初に、観世宗家による仕舞「砧」。
地頭は文藏さま。

6日前はこの曲の地頭を宗家がされたんだよね、と思いだしながらウットリしてました。
文藏さまの地頭もうつくしかったです。

続いて「邯鄲」。
盧生が裕一くん、
舞童が観世和歌ちゃん。

勅使が福王和幸さん、大臣が福王知登さん、
輿昇が村瀬提さん&村瀬慧さん。

宿ノ女主が萬斎さん。

囃子方が、広忠さん&源次郎さん&杉信太朗さん&林雄一郎さん。

広忠さんは、薄灰桜色の袴。
源次郎さんの後見は、伶士郎くん。

後見は、観世喜正さん&赤松禎友さん。
地頭は観世宗家。

やっと邯鄲のアイをなさる萬斎さんを観ることが叶いました!
このお役なさる萬斎さんを観るのが、私の願いの1つでした。
以前に、他流のお社中会では観たことがあったのですが、
ちゃんとした公演で拝見したのは、今回が初。

何がうれしいって、まず女主サマの登場で始まるのですよねー
なんと綺麗な女主サマ!

美男葛ではなく、鬘をつけておられ。
シテ方が女性の役をするときに付ける鬘と同じ物でしょうか?

でも、シテ方と違って、直面なのです。
鬘も、背中に長く垂らしたマント(?)も、金糸と共にターコイズブルーやピンクが使われていて豪華絢爛。
オリエンタル美女~

橋掛りに座るときに、マントの裾を捌く所作が新鮮です。
橋掛りに控えているときにお顔は、6日前の砧の時とは違って
端然としておられる。

もしかして、盧生の夢は、枕がみせてるんじゃなくて、女主サマがみせてるじゃないのぉ?
だって、盧生が悟りを開くだろうことを予見してる風なんだもの。

オリエンタルな麗人として、
萬斎さんと双璧を成す、もうお一方が福王和幸さん。

やはり煌びやかなマントをまとっておられ、これまたお似合いになります!
盧生を夢に誘う扇の音も、厳かに響きます。

悩める青年・盧生の、鬱屈した様子がよい~
さらに、女主サマに起こされて、夢から目覚めた後の放心した様もイイ。
わずか20数歳のイマドキ男子が、これを体現なさるとは!

裕一くんの法被が、2週間前の銕仙会の実盛で観世宗家が着ておられたものと同じだったような。
枇杷色の地に唐草と謎の漢字が配された法被。

違うおうちでも、地頭やってくださるご縁で貸してくださった、ということなんでしょうか。
緑青色の向鶴菱の厚板と、豊かに響きあっていました。