萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

「第三回 狂言このあたり乃会」を観る

8月22日、矢来能楽堂

最初に登場された原瑠璃彦さんが、「千鳥」の解説のなかで
「酒屋は僕イチオシ岡聡史さんですが」
と仰り、いきなり嬉しくなってしまう。
あらすじのご説明が進んでゆくと、ご説明なかばで、
「そこで、先ほどから申し上げている、僕イチオシの岡聡史さんが」
と再び。

わかります、わかります!
岡さんって、独特の味わい深さがありますよねー


解説につづいて「文山賊」。
シテの山賊が中村くん、アドの山賊が飯田くん。
後見が高野さん。

お二人の連帯感が、微笑ましかったです。

このコンビで「文荷』とかなさったら、また連帯感パワーが大放出になりそうです。
お声の相性もいい感じだったので、ラブレターを担ぐときの謡も素敵なことでしょう。


休憩をはさんで「千鳥」。
太郎冠者が内藤くん、酒屋が岡さん、主が淡朗くん。
後見が深田さん。

内藤くんと岡さんの攻防戦が、面白かった。
この酒屋さんは、実は、いつも太郎冠者との攻防戦を楽しみにしてるんじゃないかしら?

このお二人の攻防戦、ほかにも観てみたくなりました。
「止動方角」とか、いいかも。
その際には、太郎冠者を岡さんにやっていただきたいです

終演後の座談会は、今回も飯田くんが司会を。
堂々たる仕切りっぷり~

今回の公演のPR作戦のお話が、好ましかったです。
皆さまで試行錯誤しながら、和気あいあいと取り組まれたのですねー

ここでも岡さんの味わいが、ジワジワと染みだしておりました。