7月27日、国立能楽堂に行ってきました。
まず「翁」~!
観世宗家が翁、
萬斎さんが三番叟、
三郎太くんが千歳、
裕基くんが面箱、
広忠さんが大鼓、
小鼓頭取が源次郎さん、
脇鼓が荒木健作さん&清水晧祐さん、
笛が松田弘之さん、
狂言方の後見は万作さん!&太一郎くん、
幕は紋付裃の中村くん。
すごい三番叟でした!!
広忠さんが揉み出しを打ち始められると、私はもう嬉しくて、嬉しくて、
自分の体中の細胞がピカピカ飛び狂い躍り出しました。
橋掛かりに控えた萬斎さんに目を移すと、萬斎さんの細胞もビッカビカに躍り跳ねてる~!
いや、見た目はスラリと静止されてるんだけど、でも、私も同じ状態だったから、わかっちゃったんだもの。
そして、涙ぐまれていたような。
揉之段は、萬斎さんが橋掛りまで走りこまれる、というスペシャルバージョン。
コロナをくまなく退散するーっという気迫が噴出しておりました。
萬斎さんは、鉄紺色の地に鶴亀・松が染め抜かれた直垂、紅白の段替の厚板。
紅エリアは亀甲の地文に鶴菱紋、白エリアは青海波の地文に亀の丸紋。
裕基くんは、亀甲模様の薄浅葱色の地に鶴亀が配された直垂、
紗綾形の地文の金地と枇杷色の段替の厚板。
厚板は、襟の部分には金地が来るように仕立てられていて、そこからスックリと伸びた首筋を美しく縁取っていました。
狂言は、大藏流の「末広」。
すっぱのお役の装束が気に入りました。
蹴鞠が散りばめられた胡桃色の長裃、胡桃色&山葵色&カーキ色の変則的な横縞の熨斗目。
柄も色合いも、とーっても好き。
これまでに何度か拝見してきた万作家の同曲とは、ちょっとした言い回しや、立ち位置が違って、興味深かったです。
最後は、金春流の「石橋 古式」。
地謡は5名が1列で、浅葱色の布をマスク替わりに着けるおられました。
布の裾は、胸元の紋に掛かるくらい。
白獅子の厚板が、シアンブルーというのでしょうか、ビビットな青色。
白&ゴールドの半切に映えます。
お笛がカッコよかった。
獅子が仰向くところがいい~
今年オリンピックが開催されていれば、今日の演目は海外の方々が観れるはずだったラインナップなのですよねー
海外の皆様は残念でしたが、代わりに私がめちゃくちゃ堪能させて戴きました。
ちゃんと来年オリンピックが東京に来るなら、ぜひまた同じラインナップを組んでいただきたいと思います。