12月14日、新宿のスペース・ゼロへ。
最初に、萬斎さんによる解説。
「20年前にココの会場を使って、色々な試みをさせて頂いたことがベースに無ければ、オリパラ開閉会式の総合統括は務まらなかったと思います」と。
で、その20年前に作った映像を、今回もご使用されるとのことで、
「なにぶん20年前の映像なので、イタかったり、サムかったりするかもしれません」と。
いやいやいやいや、弾けまくりのレースひらひら放蕩貴族サマ、サイコーでしたよぉ
ということで、まずは1つ目の演目の振り返りり返りから。
「梟山伏」
山伏が裕基くん、
兄が高野さん、弟(太郎)が岡さん。
長身な裕基くんは、山伏の装束も難なく着こなしちゃう。
「ほーほーぉ」は、照れとか取っ払って思いっきり、すっとんきょうに鳴くに限る!
・・・と、高野さんの鳴き声を聴いて確信しました。
今までに何度か拝見してきた演目ですが、高野さん版を耳にしちゃったら、これぞ最高峰~、という気持ちに。
岡さんの鳴き声に、ダメ出ししてるんじゃないですよー
岡さんの奥ゆかしさは、岡さんにしか醸し出せないので、そのままで良いのです。
素囃子「獅子」
笛 :藤田貴寛
小鼓:飯冨孔明
大鼓:原岡一之
太鼓:梶谷英樹
この素早囃子の演出がカッコよかった!
まず暗闇になり、順番にお一人づつにスポットライトが当たると、ソロで演奏を。
その後に四人で演奏する、という趣向で、囃子方へのリスペクトに満ち満ちていました。
「博奕十王」
博奕打が萬斎さん、
閻魔大王が深田さん、
前鬼か中村くん、
後鬼が内藤くん、
鬼が裕基くん&岡さん。
鉄杖鬼が高野さん
幕が降りたまま、まず登場人物の影が投影されます。
影だけで、早くも美しいと思わされてしまう。かつ、萬斎さんだと判らせてしまう。
形なのか、それとも所作なのでしょうか。
博奕打サマの生前の悪行は、映像で写し出される、という演出。
そこで現れたのが、フリル盛り盛りのブラウスに身を包んだ萬斎さん。
バカ騒ぎに興じる貴族サマを、なんて楽しそうに演じられるんでしょ。
そして、ガチでフリルがお似合いです!
映像から生身の萬斎さんへ切り替わっても、違和感なし!!
サイコロを転がす所作がキレキレです。
終演後には、サイコロくじ(?)の結果発表を萬斎さんがなさる、というサービスつき。
上演前に、お客は博奕打サマが出すサイコロの目を予測して箱に入れておいてね、という案内があったのです。
当選しなかったけど、楽しかったー