萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

武田修能館の虫干へ。

虫干している装束やお道具を見学させていただける、というイベントに行って参りました。

約20人のチームを能楽師さんが率いて、1時間半かけて、案内&説明してくださる、という贅沢な企画。

複数のチームが、30分づつ時間差で出発する仕組みです。
私のチームは、武田宗典さんが引率くださいました。

こちらのお写真は、唐織の説明をなさっているところ。
(写真撮影も、blogなどへのアップも、OKとのことでした。)

唐織や縫箔、腰帯とかの決まり柄のお話が面白かった!
はわわー そうなんだー、と唸った回数は、数えきれません。

印象的だったのは、景清の専用面を見せてくださった時のコメント。
実は、盲目の面の方が、目の箇所が横長に穴が開けてあるので、視野が広いそうで。

「見えない役の面の方が、見えるんです。でも、教えでは、盲目の役は面の中でも、目を閉じなさい、と言われています。
開けていると、見えている演技になってしまう、ということなんだと思います。
だから、殆ど目は開けていないんです。」

・・・と。
メモを取っていなかったので、正確ではありませんが。

なんと真面目な。
そして、真面目がカッコいい。

あっという間の1時間半でした。
来年もあるようなら、また参加したいと思います。