萬斎さん観賞と日本画修得の日々

吉祥寺で一棚だけの本屋さん(ブックマンション,145号,いもづる文庫)を始めました。お店番に入る日や棚のテーマ更新は、Instagramでお知らせします。

萬斎さんの翁つき三番叟を観る

死ぬ前に何か1つだけ観れるなら何を観たい?と訊かれたら・・・私は即答できます。「萬斎さんの翁つき三番叟!付け加えるなら、大鼓は亀井広忠さんで、面箱は野村裕基くんであらまほしい」と。-この度、その望み全部入りの「翁」を観てきました。-伺ったのは…

「秋のめぐろ狂言」を観る

久々に、萬斎さんの「千切木」を観ました。 萬斎さんのコーデが美しい〜 - 小豆色の格子の縞熨斗目、紺の襟、黒字に露芝模様の狂言袴田、白藤色ベースの松皮菱切替の掛素襖。 切替のラインはピンクで、切替より下側には、イタリア沙羅ちっくな深紫色の花菱模…

「青山能 MIRAI」を観る

長山凜三くんの「経正」を観てきました。気品と憂いをまとっておられ。令和の高校生が、平安時代の公達を体現なさるって、時空間が歪んでいるかのようでした。-伺ったのは、銕仙会能楽研修所で開催された「青山能 MIRAI」。こちらの公演は、公演チラシによる…

"「映像とお話で振り返る国立能楽堂40何」その2"を聴講する

国立能楽堂で、大倉源次郎さんの講座を聴いてきました。-伺ったのは、"「映像とお話で振り返る国立能楽堂40何」その2"。ゲストが大倉源次郎さんで、聞き手が金子直樹先生。-この40年間、国立能楽堂で上演された公演の中から、源次郎さんセレクトの23公演の映…

「第103回 野村狂言座」を観る

宝生能楽堂へ、「第103回 野村狂言座」を観に行ってきました。-「鳴子」の萬斎さん&裕基くん親子の肩衣はオソロで、ふくら雀&笹。お二人が田んぼでお酒を飲みつつ謡を。時々鳴子を鳴らして鳥を追い払う様子も、なにやら楽しそう。里山を吹き抜ける夕暮れの風…

「平家物語の世界 -語りの伝承 巻二十六-」

本日は、横浜能楽堂で、萬斎さんの狂言「膏薬煉」を観ました。-黒鳶色に瓢箪が染め抜かれた肩衣がすてき。ビンテージっぽく色褪せた群青色の格子の縞熨斗目、京紫色の襟、洗朱色の狂言袴、というトータルコーデにも、惚れ惚れでした。-伺ったのは、「平家物…

ブックマンションの「ぞわっ」企画

本日のブックマンションの「ぞわっ」企画 に、私の棚からも1冊、参加しております。「ぞわっ」企画の本は、入口を入ってすぐの中央棚の側面に並べられています。-お近くにいらした際には、ぞわっを体感しにご来店くださいませ。「ぞわっ」企画は、本日のみの…

映画「リボルバー・リリー」を観る

映画「リボルバー・リリー」を観ました。仕立て屋さん役の萬斎さん目当てで。萬斎さんが居られることで、テーラー滝口の店内が、リアル杉浦非水ワールドに。-萬斎さんに当て書きされた役と聞き及んでいますが、納得です。-そしてもう1人、空間を司っていたの…

「観世会定期能 8月」を観る

8/6、萬斎さんの狂言「川上」を観ました。白地に山葵色の格子の縞熨斗目に、ブルーグレーに金糸の墨流しの角頭巾。-杉木立の陰が写り映えているかのようなお姿。萬斎さんがエアーで昇る石段にはヒンヤリした苔が生えていたような。涼感と静寂を堪能しました…

一棚だけの本屋さんを始めました。

吉祥寺のブックマンションという書店にて、一棚だけの本屋さんを始めました。-屋号は「いもづる文庫」で、棚番号は「145番」です。-能・狂言に関する本を中心に、数ヶ月おきに一つの演目をテーマに取り上げて、いもづる式に連想される本を並べてみたいと思い…

MANSAIボレロを観る

国立劇場大劇場で、萬斎さんのMANSAIボレロを観てきました。直衣の袂のひと捌きごとに、新たな扉がどんどん開かれていくかのよう。はたまた、大気圏の層を次々に払って上昇していくようでもあり。公演パンフも、下の方がほんのり発光していて、大気圏のイメ…

近藤乾之助さん

今回は映像が無かったけど、萬斎さんが感銘を受けた「高砂」のもうお一方は、 だったのだとか。-「全然動いてないのに風が見えてくる」と仰っていました。あ!その人の写真集もってる〜、と思い出して、さっそく眺め直しています。#近藤乾之助#高砂#萬斎

「国立能楽堂開場40周年記念 特別公開講座 "映像とお話で振り返る国立能楽堂40年"その1」を聴講する

「国立能楽堂開場40周年記念 特別公開講座 "映像とお話で振り返る国立能楽堂40年"その1」を聴講 ストが萬斎さん、聞き手が金子直樹先生。-23曲のダイジェストを順番に流しながら萬斎さんがコメントを。23回も萬斎さんのコメントを聞けるとは、なんて良い企画…

「第四回 華甲記念 飯田清一の会」を観る・その2

7/29に伺った「第四回 華甲記念 飯田清一の会」では、坂口貴信さんの「卒塔婆小町 一度之次第」を拝見しました。-腰巻に着付けられた水柿色の縫箔には、揺らめく柳とツバメ。この曲を前に観た時も、その前に観た時も、ツバメの意匠でした。なんとなくツバメ…

「第四回 華甲記念 飯田清一の会」を観る・その1

昨日7/29は、待ち侘びていた萬斎さんの三番叟を観ました。-伺ったのは、観世能楽堂で開催された「第四回 華甲記念 飯田清一の会」-鈴之段で鈴が振られると、紫紺色の直垂の袖口から、朱い花びらが。一振りごとに、ひらり、りと。-実は、鈴の柄に付いているフ…

ブログ再開しました。

Instagramを始めて、1ヶ月が経ちました。なんとか投稿だけは出来るようになったので、お休みしていたブログを再開したいと思います。実は、本屋さんの一棚オーナーを始めたのですが、そのオーナーになる要件が、SNSをやる事でした。そういう事に疎い私は、1…

ブログ再開しました。

Instagramを始めて、1ヶ月が経ちました。なんとか投稿だけは出来るようになったので、お休みしていたブログを再開したいと思います。実は、本屋さんの一棚オーナーを始めたのですが、そのオーナーになる要件が、SNSをやる事でした。そういう事に疎い私は、1…

Instagramはじめました

しばらくブログをお休みして、Instagramを始めることにしました。 よろしければ、こちら↓のInstagramをご覧くださいませ。 https://www.instagram.com/jizojizojizojizo/

「野村万作萬斎 狂言の現在2023」を観る

7月12日、関内ホールへ。最初に萬斎さんによる"トーク"。ちょっと屋外に出るのさえ躊躇するような酷暑日でしたが、黒紋付の萬斎さんは涼やかな風情。「みなさん・・・生きてます?」と、ニヤリとなさり。先月末のハムレットコンプレックス講義を受講した身と…

「第3回 野村太一郎狂言の会」を観る

7月1日、観世能楽堂へ。見所の年齢層が、ぐっと低い。そういえば、昨年まで開催されていた「このあたり乃会」の公演でも、同様に若者が多かったような。次世代のお客さんが、着々と湧き出てきてるんだなぁ、と嬉しくなります。最初に太一郎くんによる解説。1…

「第17回 日経能楽鑑賞会(6/29)」を観る

6月29日、国立能楽堂へ。「清水」太郎冠者が万作さん、主が萬斎さん、後見が中村くん、幕が飯田くん。太郎冠者が、「また鬼にならずばなるまい」と呟く場面は、平坦な言い方だけに、可笑しみが漂います。主は、太郎冠者に本気の「取って噛もーっ」を言わせた…

「第17回 日経能楽鑑賞会(6/29)」を観る

6月29日、国立能楽堂へ。「清水」太郎冠者が万作さん、主が萬斎さん、後見が中村くん、幕が飯田くん。太郎冠者が、「また鬼にならずばなるまい」と呟く場面は、平坦な言い方だけに、可笑しみが漂います。主は、太郎冠者に本気の「取って噛もーっ」を言わせた…

「第17回 日経能楽鑑賞会(6/29)」を観る

6月29日、国立能楽堂へ。「清水」太郎冠者が万作さん、主が萬斎さん、後見が中村くん、幕が飯田くん。太郎冠者が、「また鬼にならずばなるまい」と呟く場面は、平坦な言い方だけに、可笑しみが漂います。主は、太郎冠者に本気の「取って噛もーっ」を言わせた…

「第十八回 狂言ざゞん座 夢か現か」を観る

6月24日、宝生能楽堂 へ。解説 羽田昶先生小舞「海人」万作 さん地謡は、萬斎さんを地頭に、太一郎くん&内藤くん&裕基くん&飯田くん。万作さんは、端正でありつつキレのある所作。萬斎さんのお声が深ーく、美しい。「悪太郎」悪太郎が月崎さん、伯父が石田…

「観阿弥生誕690年 世阿弥生誕 660年 正門別会 改メ 第一清門別会」を観る

6月18日、観世能楽堂へ。この度は、観世三郎太くんの「道成寺」披キという事で、ロビーにはお花がズラリ。北野武さんや、堺雅人さんからのお花も。宗家御曹司の披キとは、かくも華々しい出来事なのですね。所用のため最初の演目(鸚鵡小町)は拝見できなかった…

「国立能楽堂 定例公演」を観る

6月16日、国立能楽堂へ。狂言「人を馬 (ひとをうま)」大名が萬斎さん、太郎冠者が内藤くん、新参者が太一郎くん、後見が中村くん。大名サマは、瓦がランダムに配された墨紺色の素襖裃に、テールグリーン&珊瑚色&白の段熨斗目。素襖の色味が暗めなだけに、…

「第五十一回 朋之会」で「文荷」を観る

6月10日、観世能楽堂へ。 久々の能楽堂! そして、もっと久々の「文荷」!! 太郎冠者が萬斎さん、次郎冠者が中村くん、主が高野さん。太郎冠者さまが舞台に現れると、パァーッと彩度がアップ。主のラブレターを読み上げる時の、マが独特で楽しい。句点では…

「パイプオルガン設置20周年記念 MANSAIボレロ ~新しき伝統を紡ぐ~」に行く

6月3日、豊田市コンサートホールへ。「萬斎さんは嵐を呼ぶオトコと言われている」・・・と、萬斎さんのファンになって間もない頃、先達のファンの方から伺った事があります。このフレーズを知ったのは10年以上前の事ですが、それ以来、折々にその真実性を思…

『第二十三回 よこはま「万作・萬斎の会』を観る

万作さんパパは、「花子」の朝顔の扇を小林古径に描いて貰っていた!大好きなご一家と大好きな画家のご縁を知り、ひゃーっと大興奮です。万作さんパパは面打ちをなさっていたので、色々な芸術家と交流があったそうで。伺ったのは、横浜能楽堂での狂言会。解…

『第二十三回 よこはま「万作・萬斎の会』を観る

万作さんパパは、「花子」の朝顔の扇を小林古径に描いて貰っていた!大好きなご一家と大好きな画家のご縁を知り、ひゃーっと大興奮です。万作さんパパは面打ちをなさっていたので、色々な芸術家と交流があったそうで。伺ったのは、横浜能楽堂での狂言会。解…